~もくじ~
映画館で観たもの
えいがのおそ松さん ~なんか…いい話だったんですけど……~
2019.03.16 fri @新宿ピカデリー
予告を観たとき、子供向け作品の春休み映画みたいだな~と思ったんですが、実際わりと子供向け作品の春休み映画みたいな話でしたね〜。
最初どたばたして、オリジナルキャラクターが出てきて、終盤になるといつものメンバーがいつもよりちょっといい感じのこと言い出す……ていう。絵柄もまるっこいし(それはテレビの時からだけど)。
ここからちょっとネタばれですけど、劇場版のオリジナルキャラクターが観客の分身のような役割を担っているのも、子供向け作品っぽかった。
テレビシリーズ一期も二期も観てたんですが、二期は、変に攻撃的だったり、自虐がきつかったり、観ていてつらいことがしばしばだったので、わくわくよりはどきどき多めの感じで観に行ったんですよね。
つらいっていうのは、つまらなくなったとかキャラクターの性格が変わっちゃったとかそういうことよりも、監督や脚本の人はこの作品がたくさんの人、とりわけ女性から熱狂的に愛されてしまったのが嫌だったのかな?と思うことが多くて。
だから、映画はどうなるんだろう、と恐る恐る観たんですけど、こんなにファンの方をまっすぐ向いた話を作ってくるとは。作り手の人たちの中で、何かしらの折り合いがついたのかしら……となんだかほっとしてしまいました。
正直、物語も作画もギャグも、テレビシリーズの方が良かった回たくさんあったと思うんですけど、ふつうにいい感じの劇場版を作るところまで来れてよかったね、という気持ちが大きすぎて、もう、この映画単体で観たときの出来がどうかと言われると、ちょっと分かんないです。
おそ松さんを知らない人でも楽しめる、と自信を持って言うことはできないけれど、おそ松さんを好きだったことのある人は観てみるといいんじゃないかな、と思います。
家で観たもの
タクシードライバー ~はじめましてスコセッシ~
2019.03.02 sat @U-NEXT
有名だけど観たことない映画を観るぞ!ということで観てみました。
あらすじすら知らなかったんですけど、タクシードライバーが街を縦横無尽に走り回ってなんかいろいろ解決する感じのエンターテインメントだとばかり思っていて……こんなじっとりした話だとは思ってなくて……全然アクションないし……なんならコメディなんだと思ってたのに……
みなさまお気付きでしょうか。私、リュック・ベッソン監督の「TAXi」と勘違いしていたんですね。
最近どうも人が道を踏み外して破滅していく話が苦手で、中盤から「いや~~その辺でやめとけ~~」「今ならまだ間に合うから~~」「とりあえずいったん実家に帰れ~~~~」と半分目を覆いながら観てたんですけど、着地が予想外な感じでよかったです。名作って言われてるのも納得しました。
スコセッシ監督の作品たぶん初めてだったんですけど*1、この調子で名前はめちゃくちゃ知ってるし何なら顔も分かるけど作品は観たことない監督を減らしていきたいな。次は黒澤明かな……
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天国と地獄 ~はじめまして黒澤明~
2019.03.09 sun @DVD
…という話を実家に帰った時にしたところ、父がDVDを持っていたので、わりとすぐに実現しました。
名作、巨匠、というイメージから、もっと重厚で真面目一辺倒な話なのかと思ってたんですけど、結構エンタメなんですね。コミカルなシーンもあるし、キャラクターもちょっと漫画っぽいとこあるし。
白黒だと大昔の映画という気がしてしまうんですけど、オープニングの出演者がだーっと出てくるところ(縦書き!筆文字!パロディとかで見るやつ!)、今でも活躍している俳優さんの名前がちらほらあって、時空が歪んだような気分になりました。顔見て誰だか分かった人はほとんどいなかったなあ。言われてみれば面影がある…かな……!?みたいな感じで。まあ、だって、50年以上前ですもんね。50年以上前に映画に出てた人が今も現役って、すごいな。
こういう、作られた当時の「現代」が舞台の作品って、登場人物の喋り方に時代が表れて面白いですよね。口調はもちろん、なんか発音も違いません?特に序盤、靴メーカーのおじさんたちの会話が全然聞き取れなくて、ずっと「もっとはきはき喋って!!」って言ってた。
次は小津安二郎かな……あと黒澤監督の時代劇も観てみたい。
ムーンライト ~いい映画を観たな、という満足感~
2019.03.12 tue @U-NEXT
ビューティフルマインド以降、アカデミー作品賞受賞作を一作も観てないことが発覚したので、とりあえず見放題の中で一番新しかったムーンライトを観てみました 静かで良い映画だったな
— katanoina (@katanoina) March 12, 2019
iPad miniで映画を観るのにも慣れてきちゃって、何とも思わなくなってたんですけど、これは映画館のスクリーンで観たらよかっただろうな〜〜と思った 映像がとてもきれいだった
— katanoina (@katanoina) March 12, 2019
録画していたアカデミー賞の受賞式をようやく観たんですけど、そういえば歴代の作品賞受賞作どれくらい観たことあるかな~と思って遡ってみたところ、「ビューティフル・マインド」が最後だったのでびっくりしました。2001年じゃん。
受賞式の中継はここ数年欠かさず観ているので、貧しく荒れた地域で暮らす黒人の少年の話らしいっていうことは知っていて、つらい現実を容赦なく突きつけて考えさせてくる感じなんだとばかり思って身構えてたんですが、案外ファンタジックでやさしい物語でした。
主人公の境遇は恵まれているとは言い難いし、酷い目にも遭うんだけど、でも凄惨な描写は抑えられているように感じました。観ていて本当にしんどくなるぎりぎりのラインは越えない感じ。
大きな事件が起こるわけでもなく(当人たちにとっては切実な出来事ではあるものの)、派手なアクションもないけど、静かに見応えのあるいい映画だったな、と思います。
*1:この投稿を最後まで書いたところで確認したら、「沈黙」を観てましたね!あの作品の監督だって分かってたらもうちょっと心の準備が出来たよね!