2021年8月に観た映画と読んだ本
もくじ
観た映画
返校 言葉が消えた日(2019) ~人生初ホラー(たぶん)~
2021.08.22 sun @TOHOシネマズシャンテ
たぶん生まれて初めてホラー映画というものを観たんですけど、なんか、結局「人間が一番怖い」って感じだったな……
— katanoina (@katanoina) 2021年8月22日
怖がらせるぞ!って気持ち全開の悪夢パートと現実パートを行き来する構成だったけど、現実パートが戒厳令下の悲劇をわりと繊細に描いてたのに対して、悪夢パートは絵面や執拗な脅かしのせいでちょっと設定の凝ったおばけ屋敷みたいになってて、ない方が良い映画になってたのでは……?と思ってしまった
— katanoina (@katanoina) 2021年8月22日
ない方がっていうか、もう少し現実寄りの感じにした方が逆に怖かったと思う 原作がホラーゲームらしいのでこの映画にそれを求めるなっていう話かもしれないけど
— katanoina (@katanoina) 2021年8月22日
子供の頃ほんとうに怖い話がだめで、怖い話じゃなくても勝手に怖い要素を見つけて眠れなくなってたくらいだったので、大人になってからも大丈夫になってるのか自信がないという理由でホラー映画を避けてきたんですけど、こういうおばけ屋敷的なやつは平気なのかもしれない
— katanoina (@katanoina) 2021年8月22日
自分がどの程度ホラーに耐えられるのかわからないのでかなり身構えて観に行ったんですけど、怖さ的には全然でしたね。こういう怖さは大丈夫だったみたい。
言論・思想の統制が厳しかった時代の高校の話ってことで「僕たちは希望という名の列車に乗った」(第二次世界大戦後の東ドイツが舞台)をちょっと思い出したんですけど、そっちの方が怖かった。ホラーじゃないけど。
大量の血とか、ぐちゃぐちゃの内臓とか、そういうのは得意ではないけど、別に見たいとも思わないし、ただ嫌なだけだな……ということがわかりました。
ホラー要素以外のところは面白かったです。
イン・ザ・ハイツ(2021) ~踊れるっていいな!~
2021.08.22 sun @TOHOシネマズ日比谷
音楽 | ★★★★★ |
CG | ★★★★★ |
主人公の良いやつ度 | ★★★★★ |
主人公とヒロインの恋路のなんやねん度 | ★★★★★ |
わざわざ表にするほどのこともなかったんですけど、ほんとに主人公とヒロインのくっついたり離れたりが「知らんがな」だったのがほとんど唯一のマイナスポイントで、でも主人公がほんとうに良いやつ~~!だったので、まあ、おまえが幸せならいいよ……ということで総合評価は満点です。
映像全体的によかったけど、CGと実写の組み合わせ方が面白くてかわいくてよかった。ピンクパンサーとかジッパディドゥーダーみたいな。
あと、テンション上がった時とか、嫌なこと忘れたい時とかに、「踊る」っていう選択肢が自然にあるのっていいなーと思う。流れてきたら自然に体が動いちゃうメロディ、魂に沁みついたリズム、私にはないもんなあ。
ロックとかのコンサート行ったら自然と音楽に合わせて手を振ったり体を揺らしたりするけど、どこか見様見真似というか、本当に自分の心の底からの動きっていうより、そういうものだからやってるような気がする。
強いて言うなら音頭なんだろうか。盆踊りってたぶんちゃんとやったことないけど……
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019)~アクションしないダニエル・クレイグ、善人じゃないクリス・エヴァンス~
2021.08.31 tue @U-NEXT
もっと前からもっと観たいと思ってた映画100本あったはずなのになんとなく観てしまった なんか、ちょうどよく面白かった 真相はちょっと悲しかったけど、それも悲しすぎはしなくてよかった
— katanoina (@katanoina) 2021年8月30日
今まで善いクリス・エヴァンスしか知らなかったので、どら息子のクリス・エヴァンス新鮮でした
— katanoina (@katanoina) 2021年8月30日
今作のクリス・エヴァンスは特に身体能力が高い役柄ではなかったんですけど、普通のセーター着てても明らかにムキムキなのが隠せてなくて、ちょっと面白くなっちゃった。
読んだ本
『学術書を読む』鈴木哲也(2020)
2021.08.02 mon 図書館で借りた
単なる本の紹介や読書術の指南にとどまらず、学術書や大学教育をとりまく状況に触れつつ、今の世界を生きる上で専門外の知識を学ぶことの意義を、変に押し付けがましくなく、地に足のついた感じで説いてくれる良い本でした
— katanoina (@katanoina) 2021年8月2日
と、読んだ直後にツイートしたけど、「地に足のついた」っていうのはちょっと違ったかもしれない。何と言うか、もっと学術書、特に専門外のものを読んでほしい、という目的で書かれている本ではあるんだけれど、「今の若者は本を読まなくてけしからん!」みたいな論調ではなくて、そこがすごく良いと思った。
学術書や学問のことをすごく信じているのだな、というのが感じられ、そういう人はさぞかし日本の大学や学術の現状に思うところがあるだろうな、それでも学生や初学者たちへ働きかけることを諦めてなくてえらいな、と思う。うまく説明できないんだけど、何かをより良くするべきであると信じること、より良くすることを諦めないことの難しさを最近よく感じているもので。
学生の頃にこんな本があれば、と思う一方、当時出版されていても、この本を手に取ることはなかったかもしれないし、仮に手に取ったとしても最後まで読み切ることはできなかったかもしれないなとも思う。
本を読む力だけでなく、運動とか絵とかも、大人になってからやってみたら昔よりも上手にできることが多くて、学生の頃はまだ、脳が器質的にも未完成だったのではないかという気がする。今うまくできるようになっているのは十代の頃の蓄積のおかげなのかもしれないけれど。
『淵の王』舞城王太郎(新潮文庫、2017)
2021.08.23 mon 電子書籍で買った
返校を観て、怖いものへの気持ちが盛り上がったので読んでみた。
舞城王太郎の台詞のリズムやっぱ好きだな~と思う。