百貨店が苦境だという。特に地方が厳しいという。
長いあいだ地元で愛されてきた百貨店が、次々になくなっているという。
百貨店で買い物をする機会はそう多くない。
時々洋服や靴なんかを見には行くけれど、実際に買うのはひとシーズンに一回か二回。
それから、閉店間際に割引のシールの貼られたお惣菜やら生鮮食料品を、それもふた月三月に一度の楽しみとして買うくらい。
でも、勝手ながら、あってくれ、と思う。
私は毎日の買い物は安いスーパーで済ませるけれど。普段の通勤のための服はユニクロで間に合わせるけれど。どこかに、私が普段利用するよりもずっと高級な、ほんとうのお店があってほしい。