tebikae

て‐びかえ【手控】 〘名〙 ①心おぼえに手許に控えておくこと。おぼえがき。また、それを書く手帳。[日国]

やりたいこと100個考える

欲望の射程距離的なものが短くなっていてまずい気がした(一個前のエントリ参照)ので、やりたいことをざっと考える、というのをやってみました。「働きたくない」と「お金がほしい」はなしで。

欲しいもの、やりたいことはパッと浮かばないけど、行きたい場所はたくさんあるということがわかりました。

 

  1. 広い部屋に住みたい
    居室八畳ほしい。それと別に、四畳とかでいいから本棚の部屋つくりたい。今の家賃の水準で実現しようとすると通勤時間が倍以上になり、今の通勤時間を維持するには家賃が倍以上になる。突然給与体系が見直されるか、めっちゃ儲かる仕事に転職するか、宝くじを当てるしかない……
  2. ハワイに行きたい
    ここ数年ずっと行きたい。2週間くらい行きたい。考えてみたら夏休みをまるごと全部旅行に使ったことない気がするから一回くらいやるか、と思って調べたら今火山噴火してるんですね……タイミングよ……
  3. イギリスに行きたい
    ロンドン行きたい。あと田舎の方にも行ってみたい。イギリスの田園風景見たい。去年の夏飛行機までは調べたのに、テロが続いたりして怖気付いちゃったんですよね。
  4. ニューヨークに行きたい
    東京育ちが疑似上京を味わえる数少ない街のひとつだと聞いた。なんか、普通にサンドイッチとか食べたりコーヒー飲んだりしたい。それからブロードウェイでミュージカル観てみたい。
  5. ロサンゼルスに行きたい
    遠~い親戚が住んでるので。彼らが元気なうちに遊びに行きたい。
  6. 小笠原諸島に行きたい
    船の運行間隔の都合上、最低5泊6日、台風とかで帰ってこれなくなった場合のことを考えると10日は見とかないといけないという、ある意味海外よりも遠い場所。夏休みでも正月休みでも足りない。運を天に任せるか、仕事やめるか結婚するしかない。船旅した~い、南の島でイルカと泳ぎた~い。
  7. 部屋にハンガーラックを置きたい
    帰宅するたびに思う。コート掛けのフックとカーテンレールに服がいっぱいかかってるの見苦しい。いや、置けばいいじゃん、って話なんですけど、置くためには全面的に模様替えをしなければならなくて、そのためには部屋をだいぶ掃除しなくてはいけなくて……という感じでなかなか手を付けられないんですよね。夏休みまでの目標にします。
  8. 体を鍛えたい
    これも、鍛えればいいじゃん、って話なので、とりあえず今月中に近所のジムの見学に行こう。なんかいい感じに筋肉のある感じになりたい。
  9. 京都国際マンガミュージアムに行きたい
    ずいぶん前から行ってみたいと思ってるのに、京都に行くときって大体ぎっしり予定を詰めてしまって、なかなか時間を取れない。次はここでのんびりする日を作るぞ。
  10. お風呂のお湯を抜くたびやばい音がするのを何とかしたい
    契約の更新の時に忘れずに不動産屋さんに相談しましょう。

 

……一息に思いつくのはここまででした。だんだん備忘録みたいになってしまうな。

欲しがりましょう、負けたって。

誕生日プレゼントに欲しいものある?と母に訊かれた。一週間くらい考えているのだけれど、思いつくのはジップロックとかトイレットペーパーとか無洗米とかそんなものばかりで、ちょっと焦っている。

 

ものをねだることが不得手なのはわりと昔からだ。満足のハードルが低いのか実際満ち足りているのか、たぶんその両方なのだと思う。

でも、一人暮らしを始めた頃は、コーヒーメーカーとか湯沸かしポットとか炊飯器とか、欲しいものがたくさんあった。同じ生活に必要なものでも、ジップロックみたいな消耗品じゃなく、もっと長く使えるものが、いろいろ欲しかった。それが、最近は、長く使えることが煩わしく思えてしまう。

コーヒーメーカーも湯沸かしポットも炊飯器も、必要なのは今のこの生活をしばらく続けることを前提とした場合で、そう考えると、私は本当にこの感じのまま何年も暮らすのか……?と、二の足を踏んでしまうのだ。

 

実家を出て、今の部屋に引っ越して、もうすぐ二年になる。契約の更新が近付いていて、つい先日、不動産屋さんから案内の紙が届いていた(本当に紙一枚、封筒も何もなく剥き出しでぴらっとポストに入っていたのでびっくりした)。

二年あったら、もう少し、生活に変化があるかと思っていた。何なら、この部屋を出ざるを得ないような変化が。

だけど私の身のまわりはびっくりするくらいそのままで、職場も同じ、仕事の担当も、やっていることもほとんど変わらない。着ているものもさほど入れ替わっていない。近いうちに暖簾でも買おうと思っていた台所と居室の間の鴨居には、間に合わせの布が下がったままだ。

 

そんな風に、ぼんやりと日々を過ごすうちに、欲だけでなく、なんというか、数か月くらい後より先があるという実感が、いつの間にか、薄らいでしまった。必要だと確信の持てる最小限のものだけを欲しがり、解決しなければ本当にどうにもならない目の前の問題だけを見たがるようになっている気がする。これは、よくない。欲もないし良くもない。というか、いやだ。

 

今回は、おそらくこのまま契約を更新して、ここに住み続けることになるだろう。引っ越すには日にちが迫りすぎているし。そうすると、次の更新は2020年。誕生日に契約しているので、ちょうど30歳になる日だ。

二十代最後の二年。この部屋をよりよくするために欲しいもの、自分の毎日をよりよくするためにしたいこと、もう少し真剣に考えたいな、と思う。

2018年11月に観た映画

すっごいいまさらなんですけど、ギフテッド、 3月31日から下高井戸シネマで上映されるみたいなので観てください!

~もくじ~

映画館で観たもの

バリー・シール/アメリカをはめた男 ~基になった実話が強すぎる~

2017.11.08 wed @TOHOシネマズ新宿

barry-seal.jp

面白かった。

面白かった、んですけど。

起こっている出来事のインパクトがありすぎて、この作品が映画としてどうなのかっていうのは全然分からなかった。

「面白かった」というのも、観終わった今にして思えば…という感じで、観ている最中はそんな風に感じている余裕はなかった。実話を基にしてるという事前情報があったので、何かあるたび「うわあ…これが実話……」と思ってしまって、衝撃と困惑の波状攻撃で手一杯でした。

公開されていることも知らなかったのですが、こちらの記事を読んで興味を持って観に行きました。確かにサブタイトルは誤訳だな…と思ったし、トム・クルーズはペロッとお尻を出していた。2回。

miyearnzzlabo.com

ギフテッド gifted ~め、め、め、名作だあ~~~

2017.11.27 mon @TOHOシネマズ新宿

まずは2コマ漫画をご覧ください。

最近大人が子供とちゃんと対話してるの見るとそれだけで泣いてしまうんですけど何なんですかね?「よつばと!」みたいなのはもちろん、子ども科学電話相談でも泣いちゃう。別にトラウマを抱えているとかではないはずなんですけど…たぶん……

だからもうね、こんな映画、冒頭から最後まで100分間泣きどおしですよ!!

主人公メアリーと、彼女の叔父で育ての親のフランクの会話がね~~、よくてね~~~~。馬鹿にしたり見くびったりせず、ひとりの人間として扱いながら、でも幼い子供の手に余る問題やまだ知らなくていい危険からはしっかり守る、みたいなね〜〜〜〜。

そう、このふたりの関係、実の親子でないというだけでなく、もうひとつちょっと特殊なことがあって、メアリーは数学の才能を持ってるんですね。それも、ものすごい。

そんなわけで、ざっくり言えば「普通の子供らしく育てたい叔父」VS「才能に見合った英才教育を受けさせたい祖母」の対立になっていくんですけど……

亡くなった実の母親からメアリーを託されてここまで育ててきたのはフランクであり、先に触れた通り二人の関係は良好。

祖母イヴリンは、ただでさえ分が悪いっていうのに、その上やり方も強引なので、主人公ふたりの視点だと完全に悪者になってしまい、観客としてはどうしてもフランクを応援したくなる。

でも、公立校の授業を受けるメアリーは退屈過ぎて辛そうだし、イヴリンだって、けっして悪意があるわけではなく、悪人ではないんですよね。フランクだって人間的に完璧なわけじゃないし*1

そのどちらも悪くなさが、難しいところでもあるけど、よかったなと思った。映画自体はハッピーなムードで終わるんですけど、なんともいえない苦みが残って、そこがとても好きでした。

 

さすがに上映終わっちゃったよな~と思ってたら、なんと3/31から下高井戸シネマで上映されるらしいじゃないですか!

マッケナ・グレイスの表情だけでも1800円の価値あるので!ぜひ!

そうそう、主題歌も良かった。

それから、

って言ってたのにまだ観てないことを思い出したので近日中に観よう。

家で観たもの

アイアンマン2 ~社長の気持ちが分からない~

2017.11.30 thu @U-NEXT

アイアンマン2 (字幕版)
 

スパイダーマン・ホームカミングのトニー・スタークの行動に納得がいかなかったのと、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が出てくるらしいアヴェンジャーズ3を観るために、MCUを制覇しようキャンペーン第2弾。

相変わらずトニー・スタークのことがよくわかりません。かわいげがあるってことはわかるんだけど、なんか行動原理がピンと来なくて、「なんやねん…」って思ってしまう。

登場人物に共感出来るっていうのは、物語を楽しむために必須の条件ではないと思うんですけど、どうも乗れないんですよね。続きに期待。

あ、ペッパーの顔は好きです。

*1:お酒の勢いでちょっとしたハプニングを起こしちゃったりするんですけど、その時のメアリー…というか演じるマッケナ・グレイスが最高

2017年10月に観た映画(と、観ているアニメ)

家でみたもの

2017.10.20 fri. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

賢者の石発売当時ハリーとほぼ同い年だったハリポタブーム直撃世代で、原作は全部読んだし、映画も秘密の部屋までは観ていたのですが、アズカバンの囚人は今回初めて観ました。

なぜ公開当時観なかったかと言いますと、予告編で「シリウスはこんな顔じゃない!!」ってなっちゃったんですよね……中学生らしい思い込みの激しさで。

そして先日金曜ロードショーで再会するまで、13年の長きにわたりそのままになっていたのですが。

シリウス・ブラック、ゲイリー・オールドマンだったのかよ!!

観といてよ!!のちのち好きになる俳優さんだからとりあえず観てみてよ!!って、中2の頃の自分に言ってあげたい。

しかし、当時の自分の強いこだわり、思い入れがちょっと羨ましくもありました。

ハリーポッターシリーズは、というかハリーポッターシリーズ読んでたあの頃は、小説を読むとかなりはっきり脳裡に映像が浮かんでいたんですよね。そのせいで、映画で観たのか自分の頭の中の映像なのかわからなってるところがあるくらい。

いつの間にか、そういうの、なくなっちゃったなあ。大人になったってことなのかなあ。

2017.10.22 sun. ハリー・ポッターと賢者の石

そして懐かしくなって久し振りに1作目を観たんですが、キャスト陣の見た目が!!幼い!!特にマルフォイ!!

あの時点で誰かが救いの手を差し伸べていれば…よい指導者に導かれれば……って。彼らと同じくらいの年の頃に観たときは、ひたすら「意地悪!!」って思ってたのに、いつの間にやら親のような視点になってしまって、諸行無常ですね。

あと怖かったのが、めちゃくちゃ久し振りに観たはずなのに、用語が頭に入っていすぎたこと。登場人物のフルネームとかがあまりにスムーズに思い出せてちょっとぎょっとしました。メインのキャラクターはまだしも、シェーマス・フィネガンとかアーガス・フィルチとか……こんなこといつまでも覚えてるから仕事関係のことがいつまで経っても覚えられないんだよ!!

……子供の頃に好きだったものを観ると、自分の変わったところ、変わらないところ、両方見えてきて面白いですね。

10月、2本しか観てないのかよ!

なんでこんなに本数が減ったかというと、わかってるんですよ…原因は明らかに10月クールのアニメが始まったからですね……

と言っても観てるのは「おそ松さん」と「宝石の国」の2作品なんですけど……

宝石の国が!!超!!良い!!です!!!!

これまで、CGのアニメって動きが不自然であんまり好きじゃないな~~って思ってたんですけど、認識を改めました。表情豊かでかわいいし、バトルシーンもダイナミックでかっこいい。

技術の進化とか、制作スタッフの努力っていうのも勿論あると思うんですけど、キャラクターが人間に似ているようで人間じゃない宝石たちっていうのも大きいのかも。普通のアニメの動きではないのが逆に効果的な気がします。

それから、喋り方というか声のトーンみたいなのがすごく好き。人間ではないので、声の出し方を悩んだ、というだけあって、発声の仕方なのか加工してるのか、ちょっとすーすー息が通るような、空気がこすれるような音になっていてそれがすごく心地良いです。「フォス」も「シンシャ」も名前の響きがとってもきれい。中年にさしかかった男性が6人でガチャガチャ喋るアニメと並行して観てるので、対比がすごい。

観ようと思っていた作品は他にもあるんですけど、宝石の国を毎週何度も観返しているせいで手一杯になってしまいました。血界戦線は原作が好きなので観ようと思ってたし、キノの国も気になってたけど、どっちも全然観れてない。あと鬼灯の冷徹もやってるんですよね……?あとドラマも観たいやついろいろあったはずで……この前のクールはアニメもドラマも一本も観てなかったのにどうしてこんなに集中するんだ!分散させてくれ~~!

 

……と、完全に宝石の国の話になってしまいましたが(別の記事に分ければよかったのでは)、なんと!

今なら!!1話から最新話のひとつ前の8話まで無料で配信されている!!ので!!ぜひ追いついてください!!!!

gyao.yahoo.co.jp

原作を読んでないのでこの先どういう話になっていくのか見当がつかなくて、毎週「どこへ連れて行かれるんだ……」と放心しています。土曜の22時っていう放送時間もすごくちょうどいいので私の見たいアニメみんなこの時間に放送してほしい。

2017年9月に観た映画

重大なネタバレはしてないけど、観てない人には不親切だし役立つ情報も特にない感じのやつです。

~もくじ~

映画館で観たもの

散歩する侵略者 ~3.5点!(直感採点)~

 2017.09.13 wed @新宿ピカデリー

「東京ソナタ」を観てからずっと黒沢清作品をもっと観たいと思いつつ、怖いのはちょっとな…でも配信されてるの怖そうなやつばっかりだな……と二の足を踏み続けること数年、イキウメの舞台の映画化!しかも主演が長澤まさみお姉さま!ということで、いそいそと観てきました。

まず良いなあと思ったところは、人の喋り方。特に前田敦子さんを見て思ったのですが、この映画全体的に台詞の言い方が独特じゃありません?声の出し方というか、抑揚というか。変わった喋り方をすべき登場人物もいたわけですけど、それ以外の人もなんかちょっと不思議なトーンだった。監督の趣味なのか、それともイキウメ版の演技がそうだったのか分かりませんが、面白くて好きでした。

あと、私、松田龍平の演技が上手いのか下手なのかよくわからないんですけど(好きではあるけど)、あの、棒読みなのか?味のある喋り方なのか?みたいな感じが、この役にはとてもよくはまってた気がします。妙な説得力と、とぼけた愛嬌があって良かった。

悪かったところというか、ちょっと物足りなかったのは、ところどころ話が荒かったところ。たぶん原作が演劇、それもキャストもお客さんも人数が限られるような作品だからじゃないかと思うんですけど、設定や展開のデフォルメがきつめじゃないですか。それでいて画面がわりと繊細な感じなので、ちょっと違和感がなくもなかった。

総評としては見出しの通り、3.5点って感じです。5点満点で。「特に引っかかるところがなく普通に面白い」が3点、「めっちゃ面白い!もう一回観たい!」が4点で、その間、くらいの感じ。

これを書くにあたって当日のツイートを振り返ったのですが、

気が気じゃなさすぎではないか。

 

ダンケルク ~私の知らないWWⅡ、あるいは上等なセーターの話~

2017.09.17 sun @ユナイテッドシネマとしまえん

嫌っていうのは、映画に対してではなく、映画の中で起こってる出来事に対してで、すごい爆弾来る!!すごい死ぬ!!水が!!息が!!うえーん!!みたいな……最近涙腺の幼児化が止まらなくってね!!

あと、自らすすんでIMAXにしたくせに、そのために豊島園まで遠征したくせに(2DでIMAXというのがなかった)、音が大きすぎて怖いよお!!うえーん!!ってなりました。それくらい音の迫力がすごかった。逆に言えば、いい音で観る意味があるということかもしれない。怖いけど。

 

いやあ、ほんとうに。自分がこんなに第二次世界大戦について知らないとは思いませんでした。

日本が直接戦った最新の戦争であり、一番身近な戦争のはずなのに。太平洋戦争以外の部分を全然知らなかったこと、そしてそのことに気付いてすらいなかったことに、序盤はとにかく衝撃を受け通しでした。すごい、全然知らない!これも知らない!どれも!知らない!!って。

これはさすがに私が聞き逃しただけで本編でも説明してたんだと思うんですけど、はじめダンケルクがどこの国かも分からなくて、「イギリスから海を渡って助けに来るってことは、イギリスではない…そしてどうやらドイツでもない……」って余計な処理に脳のメモリを使ってしまいました。

面白いらしいと聞いたらそれ以上の情報を遮断したまま何の話かも知らないまま観にいくっていうのを結構やるんですけど、今回はそれが災いして、「ダンケルクはどこだ」っていう無用のミステリ要素を足してしまう結果に。

これから観るみなさん、ダンケルクはフランスってことだけは覚えていった方がいいよ!

私にとっての第二次世界大戦って、圧倒的に終戦間近の夏の広島長崎沖縄だし、そうでなければヒトラーだったんだな、と思った。

で、そういう題材の映画って、国民服だったりもんぺだったり、ヨーロッパの話でも質素な服を着てるじゃないですか。画面のトーンも暗くって。

でも、この映画に出てくる市民はかわいいセーターを着ているし、戦場にいる海軍中佐もコートの下にタートルネックのセーターを着ている。

戦地から撤退するために民間の小舟を徴用する程度には切羽詰まっていたはずなのに、対岸のイギリス本国の国民はあんまり困窮してる様子がないんですよ。街はちらっとしか映らないけど、少なくともそこそこちゃんとした服を着て、戦地に向かう船に紅茶のポットを積むことは出来ている。

こりゃあ国民服ともんぺ着てるようでは勝てませんわ!と思った。映画だから、きれいめに描かれているのかもしれないけど。

戦争映画のわりにきれいだったのは服装だけじゃなく、映像全体もそうか。ぐちゃぐちゃどろどろしたおぞましい感じのものは全然映らなかったですよね。賛否あるんでしょうけど、死体とか悲惨な映像が出てこないのが逆に怖かったような気もしました。

あと、終盤にかけてぐーっとまとまっていく構成テンション上がるとか、これほんとうに飛行機飛ばして撮ったのか、すごいなあ、とか、いろいろ思ったことはあるんですけど、他の人がもっといい感じに言ってると思うのでそちらに任せます。

 

おまけ:セーターがみんなよかったなーという絵日記。観に行く前、Twitterで結構ファンアートを見かけて、戦争の話なのに?お絵描きするようなテンションの話なの?って思ってたんですけど、確かに映像がきれいで絵を描きたくなる映画でしたね。

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配信で観たもの

市民ケーンアメリカの映画孤独な大富豪好きだよね~

2017.09.01 fri. @U-NEXT 

オールタイムベストで必ずと言っていいほど名前挙げられてるのわかるな~って感じでした。物語はシンプルだし、ものすごい驚きとかはないけど、しっかり面白い感じ。

一気に観た方がいいと思います。あとスマホの画面で観ない方がいい。はちゃめちゃ肝心なものを見逃して、台無しになる恐れがあります。

吹き流しっていうか、ラブホの入口のカーテンって言った方がわかりやすかったですかね。

 

メメントアメリカの映画すぐ人がキレる~

2017.09.18 @dTV

というわけで観てみました。

クリストファー・ノーランは昔から時系列ばらばらおじさんであることが分かりました。面白かったです。

ばーっとしてぎゃん!って感じで作れるごはんメモ

一瞬で夕飯出現してほしいけど外食やコンビニ弁当に頼りたくない時に見るための、作ってみておいしかったものまとめ。適当にやったやつもレシピ見て作ったやつもいっしょくたです。日付順に並べたら成長の過程が見えるかと思ったけどそうでもなかったですね。

 

1.トマトとレタスと豆板醤の無国籍みそ汁

おみそ汁に豆板醤入れるのこの時期めっちゃやってた。もやし…最近は全然10円台にならないなあもやし……。

2.パン屋さんに聞いたライ麦パンのおいしい食べ方

料理でも何でもないんですけどおいしかったのでついでに。

使ったチーズはこちら。最寄りのスーパーで出来る小さな贅沢。おいしいぞ。

3.チンゲン菜と海老の炒めたの

この焼きえびというのがこれなんですけど、炒め物とかスープとかに入れると上等な感じの味になって優秀です。そのままぼりぼり食べてもおいしい。わたしは小田急(ハルクだったかもしれない)の地下で、ポイント使って無料で手に入れました。おすすめ。

4.燻製ホタルイカとキャベツのお酒に合うやつ

缶詰は天橋立で買ってきたのですが、普通に東京でも売っててマジか……ってなりました。牡蠣とオイルサーディンがまだあるんだけどどうやって食べようかな。

5.ピーマンとシーチキンのおいしいやつ

シーチキンはたまに食べるとおいしくてびっくりする。マヨネーズかけてそのままいってもいいんだけど、醤油とみりんと砂糖で甘く炒めるとちょっと違った雰囲気になってよいです。

6.丸ごとピーマンの焼きびたし

レシピはこれ。しっかり焼いたピーマンはうまいのだ。

www.kyounoryouri.jp

 

 

これまとめるために自分のツイート「おいし」で検索したんですけど、「茹でたブロッコリーにマヨネーズかけただけのやつおいしい 無限に食べれる」「夕飯作る元気が出るまできゅうりにマヨネーズつけてやり過ごそうと思ったら予想以上においしくてうっかり2本いってしまった」みたいなやつが多すぎてちゃんとした料理を探すのが大変だった。まあ、わかるが。

猫は目がひかる

大人になると、大切なことを忘れてしまうという言説がある。あるいは失くしてしまう、とか。子供の頃は知っていた、あるいは持っていたものを、大人になるにつれて人は失ってしまうのだ、というような。

この「忘れる」はたぶん、物事を覚えたり常識を身に着けるのと引き換えにまわりの世界に対して新鮮に驚く力が弱まるというか、感受性が鈍ってしまうことの喩えであって、何か具体的な記憶や知識を失うということではない。

ユーミンが「小さい頃は神様がいて」とめちゃくちゃ詩的に表現したのもそういうことだと思うのだけれど、私たちが失うのは神様そのものではない。神様を感じ取るまなざしの方だ。キキがジジの言葉を理解できなくなってしまうのも、大人たちにトトロやネコバスが見えないのも、同じような話だと思う。

でも、子供の頃は知っていたのに、大人になると忘れてしまう知識というのも、あったのだ。そのことに気付かされる出来事が、二つ、立て続けにあった。

 

ひとつめは、ツイッターで誰かがリツイートしていた、フラッシュの反射で目が光って、ビームでも出しそうな猫の写真。

そういえば、猫の目が光ることを、ずいぶん長いこと忘れていた。小さい頃は、猫といえば目が光るもの、というくらいに自分の中で強く関連付けられていた情報だったのに。

小学校に上がる前だったと思う。実際に猫の目が光っているところを見たことがなく「猫の目は光る」という情報だけを知っていた私は、猫の目に過剰な期待を寄せていた。だって、私が脳裏に浮かべていたのはネコバスだ。もはやサーチライトだ。

何かのきっかけで「猫って目が光るんだよね」と母に言ったら、「そういうことじゃないよ」と笑われたのを、うっすらと覚えている。「電気みたいに光るんじゃなくて、反射するだけだよ」と教えられたことも。

でも、反射して光るというのがどういうことなのかよくわからなかった。だから、「猫の目が光る」というのは、それ以降もそのまま私の中でちょっとした伝説のようになっていた。

今に至るまで、私は猫の目が光っているところを見たことはない。なのに、いつの間にか、そのことをすっかり忘れていた。見たことがないまま膨らませていた想像も、そんな想像をしていたこと自体も、丸ごと忘れ去っていた。

誰にも何も文句を言わせない勢いで目がピカーンと光った猫の写真を見て、久し振りに思い出した。

 

ふたつめは、七夕の飾り。

先日、笹飾りについて絵を描いて説明する機会があったのだけれど、短冊のほかにどんなものを飾っていたのか、ほとんど思い出せなくて驚いた。たくさん折り紙を切った記憶がある。あ、そうそうなぜかスイカがあった。星…は、クリスマスか……?

小学生くらいまでは、毎年、いろんな飾りを作っていたはずなのに。小さな笹がいっぱいになっていたくらいなのだから、スイカと短冊だけで乗り切っていたわけでもあるまい。

幼稚園か学校で作って持ち帰ったこともあるけれど、祖母や母と一緒に作ったこともある気がする。彼女たちは自分の子供の頃に作ったものを、覚えていたんだろうか。思えば、幼い頃に教えてもらった遊びを、私はかなり忘れている気がする。子供が出来たら自然と思い出せるものなんだろうか。

 

忘れてたんだなあ、そして、忘れていたということにすら気が付いていなかったんだなあ。そういうこと、他にもあるんだろうなあ、と、思う。

それを忘れたくないかというと、ちょっとわからない。