tebikae

て‐びかえ【手控】 〘名〙 ①心おぼえに手許に控えておくこと。おぼえがき。また、それを書く手帳。[日国]

10月・11月に観た映画

毎月書くのを目標にしてたけど、数が少なかったので2か月分まとめました。

10月なんて家でしか観てない。月に一度も映画館に行かなかったのはちょっと久し振りでした。

映画館で観たもの

きみの鳥はうたえる ~演技が上手~

2018.11.07 wed @新宿武蔵野館

60代の上司に「若い人に観てほしい」って薦められて観に行ったんですけど、この映画観て「若い人に観てほしい」って薦められる60代、感覚が若いなあ。

全編ほとんど柄本佑染谷将太石橋静河の三人の会話だけで進むんですけど、柄本佑染谷将太は普通の若者の普通の立ち居振る舞いの演技がめっちゃくちゃ上手だった。舞台は函館ではあるんだけど、現代日本に生きている、自分と同じ年頃の人たちの話だな、と感じることができた。「今を生きる私たちのための青春映画」のキャッチコピーに偽りなし。

あと、クラブで踊るシーンが印象的だったんですが、石橋さんはダンサーでもあるんですね。道理で体の動かし方がきれいだと思った。話が動かないわりに随分ダンスに時間が割かれてるなと思ったんですけど、本職のダンスをご堪能ください!ってことだったのかな。

終わり方が、すごく映画っぽいというか、映像ならではの感じだったので、原作の小説ではどうなってるのか気になります。

それから、函館の映画館シネマアイリスの開館20周年記念作品として制作されたということで、サポートした函館市民たちと思しき名前がエンドロールで流れたのもなんかよかったです。

kiminotori.com

 

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 ~ニュート・スキャマンダーがズーウーを手懐けるとこ100回観たい~

2018.11.30 fri @TOHOシネマズ新宿 

おもしろかった!!

目まぐるしすぎ、詰め込みすぎ、っていう感想を見かけたのですが、覚悟してたからかそこまで気になりませんでした。

不親切というか、説明不足ではあったと思う。助かった人と助からなかった人の基準がよくわからなくてちょっともやもやしたので、次作で解決するといいんですけど……でも舞台も違うんだっけ?時系列的にこのすぐ後の話ではないのか?なんか国が違うというニュースを目にした気がする……*1

とは言うものの、映像がきれいで楽しくて、どんどんいろんなものが目に飛び込んでくるわくわく感の方が勝りましたね。3Dの、飛び出方がすごかった。すごく飛び出てた。すごく飛び出ててすごかった。余程3Dが苦手とかじゃなければ3Dで観た方がいいと思う。

あとね~~~~、一作目を観たときも言ったんじゃないかと思うんですけど、ニュート・スキャマンダーの見た目がめちゃくちゃ好きなんですよね~~~~~~。髪型とか服装とか、キャラクターデザイン(?)も好きだし、表情の作り方や動きも好き。全員好きだと思うけど、ティナを追跡するためにものすごい手際の良さでくるくる動き回るとこ、もう超好きでした。

暴れるズーウーを猫じゃらしみたいなやつで鎮めるとこ、そこだけ切り出して500円くらいで売ってくれないかな。

wwws.warnerbros.co.jp

 

家で観たもの

キングスマン ~すごい!全部が冗談みたいだ!~

2018.10.04 thu @dTV

随分前に、コードネームU.N.C.L.E.が好きなら、と薦められてたのをようやく観ました。

ちょっと体調を崩していたもので、なんかすごくどうでもよくて楽しいものが観たいよドラえも〜〜ん!!という気持ちで選んだのですが、まさにぴったりでしたね。

荒唐無稽で、あちこちツッコミどころ満載ではあるんだけど、これだけ全力でやられたら仕方ない。お前さんが本気(マジ)だってことはわかった。私(あたし)ァもう何も言わねえ、好きにやんな!って感じです。

調べたら、漫画が原作だそうで、なんかいろいろ納得しました。

 

キングスマン/ゴールデン・サークル ~すごい!全部が悪い夢みたいだ!~

2018.10.05 fri @dTV

なんか無限にツッコみたいとこあった気がするんだけど勢いに飲まれて全部忘れました。

エルトン・ジョンが……すごかった…………

どこかにあってほしいもの

百貨店が苦境だという。特に地方が厳しいという。

長いあいだ地元で愛されてきた百貨店が、次々になくなっているという。

 

百貨店で買い物をする機会はそう多くない。

時々洋服や靴なんかを見には行くけれど、実際に買うのはひとシーズンに一回か二回。

それから、閉店間際に割引のシールの貼られたお惣菜やら生鮮食料品を、それもふた月三月に一度の楽しみとして買うくらい。

 

でも、勝手ながら、あってくれ、と思う。

私は毎日の買い物は安いスーパーで済ませるけれど。普段の通勤のための服はユニクロで間に合わせるけれど。どこかに、私が普段利用するよりもずっと高級な、ほんとうのお店があってほしい。

 

喫茶店で水割り

私の家の最寄り駅には、急行が停まらない。

退勤の時間帯は、急行や、もっと速い電車ばかりなので、ほとんど毎日手前のどこかで乗り換えることになる。

次の電車まで10分近く空いていたりすると、そのまま途中下車して夕飯を食べて帰ることも多い。

乗り換える駅は二通りあるけれど、どちらも東京の私鉄のちょっと大きめの駅ってまあ大体こんなんだよね、という感じの駅だ。駅前はそれなりに賑わっていて、商店街なんかもあるものの、繁華街というほどではない。道を一本入れば住宅街、くらいの規模の街である。

 

ひと月くらい前だろうか、そのうちのひとつの駅で降りて、古い商店街の中ほど、細い階段を上がった先にある、くたびれた風情の喫茶店に初めて入った。 

恐る恐るドアを開けると、客はなく、店主らしきおじさんがひとりカウンターでお茶か何かを飲んでいた。Google mapで調べた閉店時間にはまだ早かったものの、もう店じまいしようとしていた気配があまりに濃厚で、やっているのか確認してしまった。

 

大丈夫だというので席に座ると、いきなり「昨日、観た?」と聞かれた。

今見ると何のことだかわからない不親切な質問だが、その夜の私にはすぐわかった。ワールドカップの日本対ベルギー戦の話である。

観てません、すごかったみたいですね、ご覧になったんですか。観たよ、おかげで眠くって。そうでしょうね、同僚は仮眠取って観たって言ってました。お客さんも、観たって人が多かったよ。

随分気さくだなとは思ったけれど、これくらいの世間話なら都心を外れたこの辺りのお店ではままあることなのでさほど気にならなかった。

 

おや、と思い始めたのは、サンドイッチとコーヒーを注文した後だ。厨房に引っ込んでからも、おっちゃんの世間話は止まらなかった。

サンドイッチを作り、出し、私が食べている間も、友達か?親戚のおっちゃんか?というレベルの親しげな口調で、喋る喋る。

仕事帰りなのか、という質問から始まって、私の仕事の話、数駅先で一人暮らしをしていると言ったら食生活の心配をされ(「そのサンドイッチ、夕飯なの!?」)、それから最近親元を離れたおっちゃんの娘(社会人二年目だという)の話になり、自分の話をするのもちょっと億劫になってきたので後半は聞き役に回った。

 

頃合いを見て会計をすると、おっちゃんは「もう一杯飲んでいかない?ご馳走するから」と言ってきた。

思ったことはふたつ。このおっちゃん、まだ喋り足りないのか。そしてもうひとつ、ご馳走なんて言うからにはちょっといいコーヒーでも出してくれるのかな、それはちょっと気になるな。

ところが、おっちゃんがカウンターの下から出してきたのはウイスキーのボトルだった。おっちゃんいわく、「ちょっといいやつ」。

さっきから何か飲んでるなとは思っていたが、このおっちゃん、ウイスキーの水割りを飲みながら接客していたのだ。まさか、饒舌だったのはそのせいか?

驚きと戸惑いのせいで、頭の隅の方で何と言って断るか考え始めていたのが吹き飛んでしまって、流れに身を任せて言葉に甘えることにした。

 

真っ白で、少しウェーブのかかっている、わりと繊細な作りのコーヒーカップに、おっちゃんはごろんごろんと氷を入れる。ウイスキーをどぽどぽ注ぎ、上から水でうめて、「濃かったら適当に薄めてね」と水差しごと渡された。おつまみはクリームチーズ。それも箱ごとで、セルフサービスだった。

おっちゃんはカウンターの私とは反対の端に座って話し出す。自分の仕事遍歴や、娘の仕事の話、かつての常連さんや、お店でアルバイトをしていた学生たちとの思い出。いつもこういう調子で接客しているのだろう、毎日たくさんの人と話しているだけあって、エピソードは尽きない。

それなりに面白かったものの、二杯目に入っても一向に話の終わる気配がない。おっちゃんのなけなしの仕事モードはもはや完全に解けている。

これ、どうなったら終わるんだろう。もしかして、放っといたらおっちゃんが酔いつぶれるまで終わらないんじゃないか。さすがに落ち着かなくなってきて、帰るタイミングを見計らい始めた頃、ふいにおっちゃんが言った。

「もし今の仕事のほかに好きなこと、やってみたいことがあるなら、やってみた方がいいよ」

 

びっくりしてしまった。このまま新卒で入社したところで働き続けるべきかどうかというのは、最近ずっとぼんやり考えていたことだった。

でも、その時私は仕事に不満があるなんて言っていない。何の悩みを打ち明けたわけでもないのに、どうして急にそんなことを言われたのかわからない。 

余計なお世話と言えばまあかなり余計なお世話だ。場合によっては何かしらのハラスメントに該当するのではないか。それに、別に私の言動から何か察したというわけではなく、お酒を飲んだらそういうことを言いたい気分になっただけなのかもしれない。でも、その無責任な後押しが、その時はなんだかうれしかった。

 

そういうことが、たまにある。こんな風に、突然、そんなによく知ってるわけでもない人に、心に引っかかっていたことへの答えみたいなものをもらうことが、何年かに一回くらい。

すぐに何かが大きく変わるわけでも、動き出すわけでもない。でも、その時その人に言われたことが、いつかの何かへの伏線になっているような気がする。そういう言葉が、いくつか胸にしまってある。

それらを思い返す時、自分「人生という物語の主人公はあなた」みたいな、いつもならしゃらくせえなと思う言葉を、信じてみたくなったりするのだ。

9月に観た映画

映画館で観たもの

モリのいる場所 ~樹木希林さんっていい女優さんだったんだなあ~

2018.09.09 sun @下高井戸シネマ

下高井戸シネマのラインナップで初めて知った映画だったので、のんびり行ったら超満員で補助席どころか立ち見まで出ていて驚きました。そんなに人気作だったとは。

作品のせいなのか場所柄なのか年齢層が高めで、老人ネタがばか受けだったのが印象的でした。山崎努演じる老画家が自分の家の庭で迷子になっちゃうシーンとか、もう爆笑ですよ。たしかにとぼけた感じでかわいらしくはあったけど、若いお客さんが多かったらああは盛り上がるまい。

 

なんといってもすごかったのは主演の二人。

予備知識ゼロで観に行ったので実在の画家を題材にしたものだというのも知らなかったんですけど、あまりにも舞台や人物のディテールがしっかりしているので、これが全部フィクションだったらちょっと怖いな……と思いながら観ていました。

これを観た一週間くらい後に樹木希林さんの訃報を知ったんですけど、考えてみたら私たぶん樹木希林さんが演技してるとこ観たのこれが初めてだったんですよね。なんとなく、ご存命のうちに出演作を観ておけてよかったな、と思いました。だからどうというわけではないんだけれど。

mori-movie.com

 

家で観たもの

マイティ・ソー/ダーク・ワールド ~スタッフの中に、トム・ヒドルストンをエロい目で見ている人がいるよね????~

2018.09.30 sun @dTV

前作でもアベンジャーズでも、トム・ヒドルストン演じるところのロキがわりと唐突にフォーマルな格好をさせられてて、トム・ヒドルストンにそういう格好をさせたかっただけでは?と気になってたんですけど、今回で確信しました。トム・ヒドルストンに、いろんな格好をさせたいだけの奴がいる。スタッフの中に、確実にいる。

今回はフォーマルなコスプレじゃなくて*1牢に囚われてやつれた姿でしたけど、あのビジュアルは、トム・ヒドルストンが髪乱れてシャツはだけて弱々しい表情してるとこ見たいな~~っていう邪な気持ちの人が指定したやつでしょ?

…それはともかく。マイティ・ソーのシリーズは前作も今作も、めちゃくちゃ面白い!って感じではなかったんですけど、ソーがいつも一生懸命で素直なのがなんかいいですね。アベンジャーズの面々には珍しく、我欲で動かないし、うじうじ悩まないし、魔が差して変なことしたりしないし、善良すぎて心配にはなるけど、見てて嫌な気持ちにはならないというか。

それに比べてロキは、大変な事態を引き起こすわりに動機がしょぼいというか、立ち居振る舞いがめっちゃ小物ですよね~。全然悪役としての風格がない。あんな格好良い俳優さんが演じてるのに。そこがなんかかわいそうで好きなんですけど…好きっていうか、何かの形で幸せになれるといいねみたいな…でもこの人に思い入れると後々つらいことになるんでしょ…?知ってるんだ……

とりあえず次は劇場公開された時に気になっていたキャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーなので楽しみです。

 

*1:よく考えたらロキの格好の方がコスプレなんだけど

8月に観た映画

ずいぶん間が空いちゃったんですけど、古いのはひとまず飛ばして先月の話をします。
ちゃんと感想書こうとすると時間かかっちゃうので、観た映画をもれなく記録することを優先して気楽にやろう……

~もくじ~

映画館で観たもの

カメラを止めるな! ~休日の前の夜に観るのに最高の映画~

2018.08.15 wed @TOHOシネマズ六本木ヒルズ

出オチならぬアイディアオチみたいなとこあるし、そのアイディアも前代未聞の超斬新なアイディアかと言えばそうでもない(んだろうな~と思っただけで具体例は知らんけど)んですけど、でも、こんなの!こんな風にされたら、そういうこと言う方が野暮って感じになるじゃないか!ずるい!

これはもう楽しんだ者勝ちだなって思わせてくれる、すごくハッピーな映画でした。

六本木だし夜遅めの時間だったしでお客さんのリアクションが良かったのも、映画館で映画を観る醍醐味~って感じで良かったです。

kametome.net

君の名前で僕を呼んで ~休日の前の夜に観ないと死ぬ映画~

2018.08.17 fri @下高井戸シネマ

ちょっとあほみたいなこと言うので薄目で読んで欲しいんですけど……

感情のせいで胸が痛くなることって本当にあるんだな……

運動不足で体がなまりきってるのにいきなりフルマラソン走った感じで(フルマラソン走ったことないけど)、呼吸器がオーバーヒートしてるし筋肉痛待つまでもなく全身痛くなってて、みたいな……いやさすがにそこまで肉体的なダメージは負いませんでしたけど。なんていうか、心も体と同様ある程度定期的に動かしとかないとだめですね。

家で一人で観るのに向いてる映画だと思うんですけど(ベッドシーンも結構しっかりあるし……)、一人で観てたら最後まで観れてなかったかもしれない。強すぎて。

どうしてそんなに当てられてしまったのかちょっと考えてたんですけど、こんなに純度の高いラブストーリーって久し振りだったんですよね。同性のラブストーリーって、ちょっと昔の時代が舞台になってると特に*1、本人の葛藤、周囲の反対、好奇の目、さらに国と時代によっては犯罪者として裁かれ……って、わりと悲劇的な感じに描かれがちじゃないですか? そういえばこの作品はそういうのが全然なかったんですよね。両親も温かく見守ってるし*2。もうね、たぶん、その分のエネルギーを全部二人のラブを美しく描くことに回しちゃったんだと思う。そりゃ強いわ~~。

とはいえ、ただ美しいだけではなく、締めるとこはちゃんと締めてきたなあ、と思ったのが、物語の終盤、お父さんが主人公に語りかけるところ。自分のFilmarksのレビューに「途中まで3.8くらいの気持ちで観てたけど終盤のお父さんの長台詞で4.2になった」って書いてあったんですが、私もそう思う。何がどう良かったかを書くとねたばれになっちゃうので控えますが、もうご覧になった方はこれ(スクリプト)読んで一緒に反芻しましょう。PDFの76枚めからです。

 

ところで、ツイート見て思い出したんですけど、この日めちゃくちゃ夏の終わり~~って感じの天気だったんですよね。ちょっと涼しくて。

この日、夕飯ちゃんと食べたのかな、私。

cmbyn-movie.jp

家で観たもの

アイアンマン3 ~ペッパーを幸せにしなきゃ許さんぞスターク~

2018.8.31 fri

トニー・スタークの気持ちがわからないでおなじみ(私の中で)アイアンマンシリーズも3作目となりましたが、ちょっとずつ、本当にちょっとずつだけど彼のかわいげというか愛嬌がわかってきたような気がします。間にシャーロックホームズを挟んだのも良かったかもしれない。あのロバート・ダウニー・Jr好きでした。

でも、ペッパーは毎回ほんとに大変そうなので、ペッパーならもっといい男を見付けられるんじゃないか、あそこまでの刺激はなくても、穏やかな暮らしを手に入れた方が幸せなのでは、と、お節介おばさんになってしまう。あんたみたいな器量と気立てなら、いくらでも貰い手があるわよ!

*1:この映画の舞台は1983年のイタリアらしい

*2:いいお母さんといいお父さんなんだこれがまた……

やりたいこと100個考える

欲望の射程距離的なものが短くなっていてまずい気がした(一個前のエントリ参照)ので、やりたいことをざっと考える、というのをやってみました。「働きたくない」と「お金がほしい」はなしで。

欲しいもの、やりたいことはパッと浮かばないけど、行きたい場所はたくさんあるということがわかりました。

 

  1. 広い部屋に住みたい
    居室八畳ほしい。それと別に、四畳とかでいいから本棚の部屋つくりたい。今の家賃の水準で実現しようとすると通勤時間が倍以上になり、今の通勤時間を維持するには家賃が倍以上になる。突然給与体系が見直されるか、めっちゃ儲かる仕事に転職するか、宝くじを当てるしかない……
  2. ハワイに行きたい
    ここ数年ずっと行きたい。2週間くらい行きたい。考えてみたら夏休みをまるごと全部旅行に使ったことない気がするから一回くらいやるか、と思って調べたら今火山噴火してるんですね……タイミングよ……
  3. イギリスに行きたい
    ロンドン行きたい。あと田舎の方にも行ってみたい。イギリスの田園風景見たい。去年の夏飛行機までは調べたのに、テロが続いたりして怖気付いちゃったんですよね。
  4. ニューヨークに行きたい
    東京育ちが疑似上京を味わえる数少ない街のひとつだと聞いた。なんか、普通にサンドイッチとか食べたりコーヒー飲んだりしたい。それからブロードウェイでミュージカル観てみたい。
  5. ロサンゼルスに行きたい
    遠~い親戚が住んでるので。彼らが元気なうちに遊びに行きたい。
  6. 小笠原諸島に行きたい
    船の運行間隔の都合上、最低5泊6日、台風とかで帰ってこれなくなった場合のことを考えると10日は見とかないといけないという、ある意味海外よりも遠い場所。夏休みでも正月休みでも足りない。運を天に任せるか、仕事やめるか結婚するしかない。船旅した~い、南の島でイルカと泳ぎた~い。
  7. 部屋にハンガーラックを置きたい
    帰宅するたびに思う。コート掛けのフックとカーテンレールに服がいっぱいかかってるの見苦しい。いや、置けばいいじゃん、って話なんですけど、置くためには全面的に模様替えをしなければならなくて、そのためには部屋をだいぶ掃除しなくてはいけなくて……という感じでなかなか手を付けられないんですよね。夏休みまでの目標にします。
  8. 体を鍛えたい
    これも、鍛えればいいじゃん、って話なので、とりあえず今月中に近所のジムの見学に行こう。なんかいい感じに筋肉のある感じになりたい。
  9. 京都国際マンガミュージアムに行きたい
    ずいぶん前から行ってみたいと思ってるのに、京都に行くときって大体ぎっしり予定を詰めてしまって、なかなか時間を取れない。次はここでのんびりする日を作るぞ。
  10. お風呂のお湯を抜くたびやばい音がするのを何とかしたい
    契約の更新の時に忘れずに不動産屋さんに相談しましょう。

 

……一息に思いつくのはここまででした。だんだん備忘録みたいになってしまうな。

欲しがりましょう、負けたって。

誕生日プレゼントに欲しいものある?と母に訊かれた。一週間くらい考えているのだけれど、思いつくのはジップロックとかトイレットペーパーとか無洗米とかそんなものばかりで、ちょっと焦っている。

 

ものをねだることが不得手なのはわりと昔からだ。満足のハードルが低いのか実際満ち足りているのか、たぶんその両方なのだと思う。

でも、一人暮らしを始めた頃は、コーヒーメーカーとか湯沸かしポットとか炊飯器とか、欲しいものがたくさんあった。同じ生活に必要なものでも、ジップロックみたいな消耗品じゃなく、もっと長く使えるものが、いろいろ欲しかった。それが、最近は、長く使えることが煩わしく思えてしまう。

コーヒーメーカーも湯沸かしポットも炊飯器も、必要なのは今のこの生活をしばらく続けることを前提とした場合で、そう考えると、私は本当にこの感じのまま何年も暮らすのか……?と、二の足を踏んでしまうのだ。

 

実家を出て、今の部屋に引っ越して、もうすぐ二年になる。契約の更新が近付いていて、つい先日、不動産屋さんから案内の紙が届いていた(本当に紙一枚、封筒も何もなく剥き出しでぴらっとポストに入っていたのでびっくりした)。

二年あったら、もう少し、生活に変化があるかと思っていた。何なら、この部屋を出ざるを得ないような変化が。

だけど私の身のまわりはびっくりするくらいそのままで、職場も同じ、仕事の担当も、やっていることもほとんど変わらない。着ているものもさほど入れ替わっていない。近いうちに暖簾でも買おうと思っていた台所と居室の間の鴨居には、間に合わせの布が下がったままだ。

 

そんな風に、ぼんやりと日々を過ごすうちに、欲だけでなく、なんというか、数か月くらい後より先があるという実感が、いつの間にか、薄らいでしまった。必要だと確信の持てる最小限のものだけを欲しがり、解決しなければ本当にどうにもならない目の前の問題だけを見たがるようになっている気がする。これは、よくない。欲もないし良くもない。というか、いやだ。

 

今回は、おそらくこのまま契約を更新して、ここに住み続けることになるだろう。引っ越すには日にちが迫りすぎているし。そうすると、次の更新は2020年。誕生日に契約しているので、ちょうど30歳になる日だ。

二十代最後の二年。この部屋をよりよくするために欲しいもの、自分の毎日をよりよくするためにしたいこと、もう少し真剣に考えたいな、と思う。